ミスターSDGS 誠栄です！

皆さん、回転寿司ってよく行かれますか？

私は結構お気に入りで、ちょくちょくと
利用しています。

回転寿司の発祥が大阪の『元禄寿司』で
あるということは意外と知られていません。

第１号店は東大阪市の近鉄電車布施駅前に、
なんと１９５８年に誕生したそうです。
（私が生まれる前からあったんや！！）

そんな回転寿司ですが、こちら大阪では
メジャーなチェーン店である『スシロー』
に、ひとりで昼ごはんを食べに行ったとき
のお話です。

土曜日とはいえ既に１４時を回ってたので、
すんなりとカウンターに案内されました。

ほぼ時を同じくして、私の左隣に年の頃
６０代後半の男性が座りました。

早速、肉うどんと大好物のハマチ、期間
限定販売だという炙りトロをインターホン
で注文したのですが・・・。

レーンを見ると、左からハマチが４皿も
一度に流れてきたので、「なんや、慌てて
頼まんでもよかったやん。」などとつぶや
いていると、前述の左隣の男性が手際よく
４皿とも取っては、勝ち誇った様に自分の
前に並べます。

「このおっちゃん、よっぽどハマチが好き
なんやなぁ。」と笑いをこらえていたら、
続けて私が注文した寿司が、次々と流れて
きました。

するとこの人、私の頼んだハマチにも手を
掛けようとするのです。

私がキッと睨みつけたのに気付いたのか、
伸ばしていたその手を渋々引っ込めました。

それにしてもハマチ好きにも程があります。

どうにも気になってチラチラ見ていると、
目の前にはわさびの小袋が山のように積ま
れていて、１カンごとに１袋全部使ってる
みたいで、一口食べるたびに「くぅ～～～
～～っ。」とか、「かぁ～～～～～っ。」
とか涙目でうなりまくるので、落ち着いて
食べられません・・・。

次に２皿流れてきたハマチもおっちゃんが
見事ゲット。

結局ハマチばかり８皿食べて、お勘定して
いきました。

びっくりするやらおかしいやら、世の中に
はこんなにも偏った人間がいるんだと感心
したものでした。

そして今回、『スシロー』にお昼ごはんを
食べに行ったところ、カウンター中央には
またしてもあのハマチおじさんの姿が！！

前回とほぼ同じポジショニングを取ってて、
私はおじさんの２つ右隣に座ることに。

すでにお皿が４枚積み重ねられてましたが、
おそらくそれらにはすべてハマチが乗って
いたに違いありません。

ほどなく、「ハマチ３皿ちょうだい。」と
おじさんの声が響き渡ります。

またしても、怒涛のハマチ攻撃に笑いを
こらえるのに必死な誠榮さん。

「はい、ハマチ３皿ですね。」とインター
ホン越しに聞こえてきた女性店員さんの声
も心なしか上擦っていたようでした。

「どうして、いつもいつもハマチばっかり
食べるのかなぁ。」

「このおじさんの朝食や夕食の様子も見て
みたいなぁ。」

そんな想いが、ふと私の頭をよぎります。

まさか朝っぱらから、ハマチをパクついて
るわけはないと思いますが、朝食にしろ、
夕食にしろ非常に偏ったメニューであろう
ことは想像に難くありません。

帰りがけに思い切って声を掛けてみようか
どうしようかと悩んでいると、おじさんは
ハマチばかり８皿平らげて（前回も８皿！
枚数まで一緒）、そそくさと店を後にして
いきました。

「むむむぅ・・・めっちゃ気になるぅ。」

日本語には「〇〇一筋」とか「〇〇一直線」
と、愚直であることが美徳であるかのよう
な言葉が存在しますが、これだけ一途なら
おじさんに食べられたハマチたちも、さぞ
喜んでいることでしょう。