オオサカジン

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大阪弁

「もうかりまっか」「ぼちぼちでんなぁ」に
代表される商人言葉、あるいは「でんねん」
「まんねん」の漫才言葉、大阪の人間は皆、
喋っているように思われがちですが、今では
特に若者においては、そういった言葉遣いは
ほとんど聞かれなくなりましたねぇ。

そんな古い大阪の言葉の中には、独特な言葉
がありますね。

例を挙げると、ゆで卵のことを「にぬき」と
言ったり、鶏肉を「かしわ」と呼んだり、
おでんのことを「関東煮」と言ったりします。

にぬきは、黄身までよおく煮抜くことから、
かたゆで卵のことをいい、半熟卵には使われ
ません。

喫茶店のモーニングサービス(これは全国区
か?)のゆで卵の殻を剥くのに難儀しながら、
「この店、にぬき、へたやなぁ~。」などと
言ってる人があれば、ほぼほぼ100%年配
の関西人であると思われます。

私は知らなかったのですが、かしわは羽の色
が紅葉した柏の葉の色に似ているところから
由来しているそうです。

昔ながらの茶褐色のニワトリのことを指して
言ったのでしょうか・・・。

大阪でも普通に「おでん」とも言いますが
年配の方の多くは、今でも親しみを込めて
「関東煮(かんとだき)」とおっしゃいます。

決して、「かんとうに」や「かんとうだき」
と発音してはいけません。

おでんが江戸時代、関東から関西に伝わった
ことがよくわかりますね。

言葉って面白いですよね。

すぐお隣の京都弁、これがまた味があって
大阪弁とは似て非なるものですが、比較して
みたいと思います。

大学生の頃、4年間京都の学生アパートにて
一人暮らしをしていた私に地元京都の友人が
ある時、こう言いました。

「めいぼ(めーぼに近い発音)できてしもた」

「はぁ~っ、なんなん、めーぼって?」

今にも泣きそうな彼の顔をよ~く見てみると、
右目が腫れ上がっています・・・。

「それって、めばちこやんけ!!!」

と即座にツッコミを入れる私。そうなんです。

「めいぼ」って、「めばちこ」のことでした。

「めばちこ」といっても、標準語圏の方には
意味不明かもしれません。

俗に言う「ものもらい」のことなんですが、
大阪と京都でこんなにも言葉が違うのかと
驚いたものでした・・・。

有名なところでは、大阪弁で「よろしおまん
なぁ(よろしおま)」が京都弁では「よろし
おす」

また、「だす」に対しては「どす」

この辺りは活字にすると微妙ではありますが、
実際の発音を聞くと、その趣はまるで異なり
ます。

大阪も京都もけっこう対抗意識が強いですが、
さらに神戸が加わると三つ巴の様相を呈して、
三者とも一歩も後には引きません・・・。

そうはいっても、地盤沈下の激しい近畿地方
の行く末を考えるならば『京阪神』三位一体
となって盛り上げて行こうではありませんか。

大阪弁



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Posted by seiei at 00:05 │誠翔園ブログ