『ロストボール屋さん⑥』
第④話で少し触れましたが、小売り業界の雄、流通革命を起こしたD社についてお話ししたいです。
当時、ものすごい勢いで売上を伸ばして、1980年には小売り業界初の売上高1兆円企業となっていました。
うちにも毎日のように全国の各店舗からたくさんの注文が入り、もうてんてこ舞いでしたね。
担当のバイヤーからいきなり「明日○○店の改装に2人手配するように」との指示があると、そこがどれだけ遠方であっても、これは絶対命令でした。
当時のD社のバイヤーって、もの凄い権限と権力を持っていたんですねぇ。
私も何度か現場でお話ししたことがあり、「俺が家がほしい、車がほしいと言うと、用意してくれるんよ。言わへんけどな」、なんてことを平気で勝ち誇ったように、上から目線でのたまいます。
それだけ、各メーカーや取引先は必死の思いでD社に食らいついていきました。
最盛期には自治体の行政をも動かす力がありましたが、今やA社の完全子会社になったことには万感の思いがあります。
最後はロストボールとは関係のない内容になりましたが、これまで6話続けてお読みいただき、誠にありがとうございました(おしまい)
◆このシリーズにおいての過去のすべての事象は、一定期間が経過したことによる時効成立ということで、よろしくお願いいたします◆

当時、ものすごい勢いで売上を伸ばして、1980年には小売り業界初の売上高1兆円企業となっていました。
うちにも毎日のように全国の各店舗からたくさんの注文が入り、もうてんてこ舞いでしたね。
担当のバイヤーからいきなり「明日○○店の改装に2人手配するように」との指示があると、そこがどれだけ遠方であっても、これは絶対命令でした。
当時のD社のバイヤーって、もの凄い権限と権力を持っていたんですねぇ。
私も何度か現場でお話ししたことがあり、「俺が家がほしい、車がほしいと言うと、用意してくれるんよ。言わへんけどな」、なんてことを平気で勝ち誇ったように、上から目線でのたまいます。
それだけ、各メーカーや取引先は必死の思いでD社に食らいついていきました。
最盛期には自治体の行政をも動かす力がありましたが、今やA社の完全子会社になったことには万感の思いがあります。
最後はロストボールとは関係のない内容になりましたが、これまで6話続けてお読みいただき、誠にありがとうございました(おしまい)
◆このシリーズにおいての過去のすべての事象は、一定期間が経過したことによる時効成立ということで、よろしくお願いいたします◆

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